自然と人間、どちらが主で従なのか。いや、人間もまた自然の一部じゃないのか。車窓に見えるあの牛たち鈍重な彼らも身勝手な人間に業を煮やし、O157や狂牛病という前代未闘の病原休で無言の反乱を起こし始めたのだろうか…。様々な未解決の難問を抱えたまま、新しい世紀がまもなく始まる。では、それらの難問解決の糸口はあるのか、云々。「青春18きっぷ」の旅だからこそ、北海道の大自然をじっくり車窓から目の当たりにできる。それは観る者に、単なるリラクゼーションや感動ばかりでなく、思索さえも促すようだ。白糠に停車。1両目前方しか扱われなかったドアが、この駅では久々に2両目まで全部開けられた。多くの乗降客があるものと期待したが、結局たった下車客が1人だけ。それも2両目の乗客たった。改めて2両目の乗客を数えてみると、何と私を含めて2人。といっても、帯広から便乗しているJRの中年社員(彼も制服を着用)と合わせてだから、またも「関係者貸切状態」となってしまった。白糠発車後は右手に小さな漁港を望み、それをすぎると再び鉛色の海に沿って白い原野を東へひた走る。
有名ピアニストの独奏は、高くともここを選ぶ。1500AS〜・座席の価格は演目により3段階に分かれており、文中の価格は最も安いケースです。ただしその分、チケット代は通常の3〜4倍する。人気のコンサートとなると、高いときには10万円以上する。法律では25%以上の上乗せは禁止されており、ホテルならともかく、法外な値段をふっかける街のチケット屋には注意したい。ウィーン市民のほとんどはこうした騒ぎをよそに、よほどの人気の公演でない限り立ち見席で見る。それが本当の通かもしれない。立ち見席は左の座席見取り図でもお分かりのように、演奏だけを聴くなら決して悪くなく、むしろ音響的にはいいくらいだ。お金がない人にも、いい音楽だけは聴くチャンスを与える。それが音楽の都市ウィーンの余裕であり伝統だといえる。現地で立ち見席を取るには次の方法がある。市内のツーリスト・インフォメーションセンターでまず、その月の出し物と開演時間を確認し、開演3時間前から、オペラ座の正面に向かって左の入り口の石に並ぶ。開演の1時間前からチケット販売開始。その後、陣取り合戦に移る。ひとつの手すりにふたりまで入れるようになっており、場所を確保したらハンカチを用意しておいて、自分の場所に結んでおく。チケットを持っていれば外出できるので、開演10分前まで近くのカフェで座って、コーヒーでも飲み、疲れる足を休ませておけばいいのだ。
いくつかの銀行では国際カードを発行していて、日本の預金を旅行先の現地通貨で引き出せる。便利なのは、各国にネットワークがあるシティバンク。しかしここは、預金残額が30万円をきると口座管理費を毎月とられるという、私のような貧乏人にはキビシイシステム。私が持っているF銀行の国際カードは「たまにカードが戻ってこないこともあるみたいです」と銀行の方は弱気な発言(いまのところ無事であります)だ。手数料は100〜300円と、日本と変わらない。ただレートはあんまりよくないので、キャッシュに加えて持参する、予備金がわりとしてとらえよう。最後に、付け足し。「トラベラーズチェック(T/C)と現金、どっちが得?」。これは、よく聞かれる質問。レートだけならT/Cがいい。紛失しても再発行できるのは心強い。しかし、T/Cをつくるとき、現金に戻すときの手数料は意外に高いし、面倒なので私は現金派。田舎町では、T/Cは受け取ってもらえなくても、ドルキャッシュなら通用するのだ。というわけで、私が用意するのは、現金、銀行の国際カード、それにクレジットカード。