私の事務所に持ち込まれる依頼の中には、二〇坪を下回る物件も珍しくなく、そうした場合には、生活動線に配慮しつつ、いかに広がりが感じられる間取りにするかがポイントになります。私の設計では、時々、中庭をつくり、そこに樹木を植え、上部の天窓(トップライト)から太陽の光を取り入れます。それは住まいに広がり感を出したり、奥行きや陰影を出し、空間にメリハリと豊かさを与えます。また、リビングや各部屋が中庭を囲むことによって、家族の一体感を生み出すことができます。
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これには、住まいの中からいつのまにか失われてしまった自然や驚きを、子どもに感じてもらいたいという思いも込められています。吹き抜けの天窓からの光が刻々と室内を移ろい、夕暮れになると夕焼けが室内をオレンジ色に染める。そうした自然の移ろいを、室内にいても感じることができます。子どもの感性を育てることも、家づくりの大切な要素だと私は思うのです。吹き抜けから降り注ぐトップライトが空間を広く感じさせてくれるのはもちろんのこと、陰影をうまく活用し、奥行き感を演出する設計手法もあります。