メニュー

サイト情報

つかの間のいのちこそモードの魂

面白いのは、オートクチュールのクチュリエたちの多くがルイ・ヴィトンの顧客リストに名をつらねていることだ。筆頭はココ・シャネルその人である。彼女が特注したバッグ「アルマ」は近年「シャネル特注」というふれこみと共にリニューアルされてヒット商品の一つになった。そのシャネルをトップにして、ゲラン、ポワレ、マドレーヌ・ヴィオネ、ランバンと、当時の堂々たるクチュリエたちの名がヴィトンの顧客リストに並んでいる。繰り返しになるが、デザイナーが顧客に匹敵するセレブになって社会の表舞台に登場したのはシャネルが初めてである。シャネルの時代と共に「起源のオーラ」はいまや王侯貴族の栄誉をはなれ、時の話題をさらってメディアに登場する「有名人」に移ってゆく。このメディアの時制はいつも「現在」である。メディアのうわさ話は移り気で、昨日のことをすぐに忘れて新奇なものをもてはやす。永遠ほどメディアに縁のないものはない。メディアはモードの姉妹なのである。メディアを利用したシャネルはもちろんモードに味方した。オリジナリティにこだわらなかったこのクチュリエは、流行の力を信じていた。モードは起源もなく現在にたち現れて、いつの間にか消えてゆく。そのつかの間のいのちこそモードの魂である。

素敵な香りは女性の憧れ

素敵な香りは女性の憧れですが、香水選びはとても難しいものです。香水はおみやげやプレゼントで、よく贈ったり贈られたりしますが、これはあまり感心しません。香水はつける人の体温、体臭などによって大きく変化します。体臭と香水の香りが交じり合うまでは、その香水が合うかどうか自分自身では判断がつかないこともあります。香水はそれほど難しいものなのです。ですから、贈られた香水を何の考えもなくつけるのは危険です。特に外国製の香水は、湿度など気候の違いの問題もあり、日本でつけて合うかどうかはさらに難しいところです。例えばロンドンなどは空気が乾燥しているので、淡い香りでは物足りません。かといって、あからさまに香水を匂わせている女性を避けるのはどこの国の男性も同じです。ある男爵夫人は、ランジェリーの引き出しの中に自分の香りを忍ばせるだけで充分とおっしゃいました。彼女に言わせると「ほのかに香るけれども、何の香水かしら?」と思わせるのが香水の最上の使い方なのだそうです。

こざっぱりの要領

こざっぱり感は、服を着る前に、ジャケットにシャツを当てればすぐ分かる。最初にシャツを当てる。次にネクタイを当てる。これも基本である。替え上着のコーディネイトは、時としてネクタイがどうしても合わないことがあるからだ。そんな時は、ノーネクタイのスタイルを選択する。この作業は太陽の明るいうちに、できるだけ太陽光線に近い場所で試みる。螢光灯はモノを青白くし、電球はモノを赤くする。朝の光がいちばんよい。真夏は白い麻のジャケットを身につけたいと考える人もいるだろう。こざっぱりするには、白の麻のシャツに、無地の茶系のネクタイだ。ノーネクタイのときは、ボタンダウンの白麻のシャツである。そんな風に、ごく自然に考えていく。感覚に頼る。考えすぎると失敗する。こざっぱりの要領は次の通りだ。(1)無地のジャケットには、無地のシャツか、ごく小さい柄のシャツ(2)柄物のジャケットには無地のシャツ夏のジャケットの下に、間違ってもポロシャツは着ない。ポロシャツは、スポーティカジュアルだからだ。分類が異なる。ポロとジャケットのコンビは、ゴルフ場へ行くスタイルだ。ゴルフ場とオフィスは違う場所だ。