都会と地方ではライフスタイルが違うので、同じ商品でも地域ごとに市場価格が異なるのは当然のこと。だから、たとえ同じ業態のお店で、他店の真似をして値段をつけても売れ方は違うのです。たとえば新宿には新宿ならではの相場というものがあります。地方のオークションに買い付けに行くことも多いのですが、他の人が3万円までしかつけない商品を、某質屋は5万円をつけて落札することができる。そうするとそこにいる人は「某質屋さんはすごいね」と言いますが、何も羽振りがよくて高値をつけているわけではありません。フタをあけてみれば、その商品が新宿のこの場所でなら6万9800円で売れたりするんです。そこが地域差によるメリットです。私がわざわざ名古屋などに買い付けに行くのも、こういった地域差を利用しているから。大きくいうと、国ごとの差というものもあります。この業界は、海外とのバーター取引というのも結構盛んなのですが、たとえば香港では時計が非常に高く売れるとか、香港で安いときに日本で売るとか、そういった相場や為替の差を利用するというやり方もあります。しかし、その地域差を活かせるかどうかは、いかに情報を集められるかが勝負。地域に同じような店がたくさんあればあるほど、お客様の目も厳しくなってしまうのは当たり前です。だから、エンドユーザーの今の価値基準を正確に推し量る必要もあります。